O脚矯正 —— 違和感は、立ち上がるためのサイン

O脚って何だろう?

足を揃えてまっすぐ立った時に、膝の間に隙間がある状態がO脚と呼ばれています。

O脚には、先天性で矯正できない「構造的O脚」と、普段の姿勢や歩き方のクセが原因となる「姿勢的O脚」があります。
矯正が可能なのは後者の「姿勢的O脚」です。

では、姿勢的O脚は膝の隙間を狭くすれば改善されるのでしょうか?
答えは No です。

O脚を矯正するためには、膝関節を正しいポジションに戻し、それを維持できるようにすることが必要です。
単に膝をくっつけるだけでは矯正とは呼べません。股関節骨盤をうまく使いながら膝関節を体全体で支えられるようになる――これこそが、本当の意味でのO脚矯正です。

何が原因? 姿勢的O脚を生み出す3大要素とは

O脚で悩んでいる方はもちろんですが、以下の要素に2つ以上当てはまる方は “O脚予備軍” と考えてください。

① 内股(がに股ではありません!)

膝のお皿が内向きになり、膝の裏がつっぱることで起こります。

② 外側重心

外側にばかり体重をかけているため、脚の内側の筋力が低下します。

③ 骨盤の前傾

脚の付け根の筋肉が縮まり、骨盤を前傾させてしまいます。

こうした要因が積み重なることで、姿勢的O脚が形づくられていきます。

どんな症状? 姿勢的O脚がもたらす影響

内股・外重心・骨盤前傾という3要素がそろうと、見た目だけでなく体全体にさまざまな不調が現れます。

  • 歩き方に負担がかかり、疲れやすい
  • 脚の付け根が痛む
  • 血流が悪くなり、冷えやむくみが起こる
  • 骨盤のゆがみにつながる
  • 将来的に変形性膝関節症を発症しやすい

違和感は単なる外見の問題ではなく、体の深いところからのサインでもあるのです。

当院の施術が目指していること

当院が目指すのは、見た目のコンプレックスを解消することだけではありません。
をつけやすくし、その状態を維持できる体のバランスを整えることを目的としています。

  • 人前で話すときや写真を撮るとき、自信を持って立てるように
  • 自分自身で姿勢を保てるように
  • 脚の内側の筋力を高める自宅での体操をお伝えすることで、アフターケアもサポート

こうした施術と練習を通じて、O脚を根本から改善していきます。

脚の動きが軽くなる実感

施術では、O脚の姿勢で硬くなった脚の付け根や股関節まわりの筋肉・関節を調整します。
これにより、O脚の改善だけでなく脚全体の動きが軽くなる感覚を得られることもあります。

股関節が柔らかくなると腰への負担も減るため、O脚と腰痛で悩んでいる方には特に有効です。
また脚の付け根の柔軟性が高まることで歩幅が広がり、長時間歩いても疲れにくくなります。

将来的な予防にもつながる

長期間O脚のままでいると、膝の内側の軟骨がすり減りやすくなります。
クッションの役割を果たす軟骨が減ると骨同士が擦れ合い、変形と痛みを伴う「変形性膝関節症」へと進行する可能性があります。

だからこそ、早い段階でO脚を改善し、膝への負担を軽減しておくことが大切です。
それが将来の関節症予防につながるのです。

まとめ

O脚は、姿勢や体の使い方のクセから生まれます。
違和感は “ただの悩み” ではなく、未来を変えるためのサイン。

一歩踏み出して改善に向き合うことは、自分自身の物語を取り戻すことです。
小さな勇気が、あなたを再びヒーローへと導きます。

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河田 一晃

Kazuaki Kawada