姿勢と痛みについて —— 小さなズレが物語を変える

悪い姿勢とは?

悪い姿勢とは、ひと言でいうと前かがみ姿勢です。
私たちは日常生活の多くを前かがみで過ごしています。

スマホやパソコンを使っていれば首・肩・背中は前傾し、立ち仕事や家事をしているときも腰や背中は前傾します。
またO脚や産後の子育てで膝が内側に向きやすい方は、重心が外側に流れやすく骨盤の前傾が強まります。

原因はなに?

前かがみ姿勢が多い生活

前かがみが多いということは、筋肉や関節に大きな負担をかけ、体のあちこちに不調を生みます。

  • IT関連の仕事(SE・デザイナー・OL) → 頭痛・首や肩のトラブル
  • 立ち仕事(ショップ店員・飲食勤務) → 腰や背中のこり・痛み
  • 産後の子育てやO脚の方 → 脚の付け根の痛み・骨盤のゆがみ

良い姿勢と悪い姿勢の違い

立ち姿勢の比較

人間の頭の重さは女性で約4kg、男性で約5kg(米袋1つ分)あります。
その重さを首・肩・肩甲骨の筋肉が支えています。

斜めに手を上げて米袋を持てばすぐ疲れるように、重たい頭を前かがみ姿勢で支え続ければ、首や肩甲骨周囲の筋肉が硬くなり頭痛・肩こりの原因となります。

良い立ち姿勢とは

  • 後頭部・肩甲骨・お尻・かかとが一直線
  • 腰に手の平が入るくらい

これが背骨が緩やかなS字カーブを描く理想的な姿勢です。

座り姿勢の比較

パソコン作業では顎を突き出す形で首が前に出やすく、背中は丸まり、骨盤も前傾します。
この姿勢を7〜8時間続ければ、首・肩・背中・腰に負担がかかり首の痛み・肩こり・腰痛を引き起こします。

良い座り姿勢とは

  • 顎が前に出ず背筋がまっすぐ
  • 骨盤が前傾していない状態

浅めに腰をかけ、足首を膝より内側に引き、軽く顎を引き上半身を上に伸ばすイメージで座るのがポイントです。

施術を受けるとどう良くなるの?

「悪い姿勢が体によくない」と分かっていても、実際に良い姿勢を取るのは難しいものです。
当院では正しい姿勢を保つための指導を行い、初めは苦労しても練習で必ずできるようになります。

良い姿勢を体が覚えれば、自転車のように意識すればすぐ再現できるようになります。

整体と姿勢改善の相乗効果

整体でアンバランスな筋肉の硬さを取り、体操やストレッチを組み合わせることで、血流が改善し疲労物質が溜まりにくくなります。

良い姿勢を保つことは腸腰筋・内転筋・インナーマッスルを自然に鍛えることにつながり、眠っていた筋肉が目覚め、代謝の向上にもつながります。

整体と正しい姿勢を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

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河田 一晃

Kazuaki Kawada