
ステロイド外用薬は、「怖い薬」というイメージを持たれがちですが、正しく使えばとても安全で効果的な治療薬です。
ステロイドの副作用
ステロイドには大きく分けて、内服薬(飲み薬)と外服薬(塗り薬)の2種類があります。
内服薬を長時間使うと、胃潰瘍・高血圧・骨粗鬆症・感染症のリスク増加などの副作用が起こる可能性があります。
一方、外用薬の主な副作用としては、皮膚が薄くなる「皮膚委縮」や皮膚の赤みが残る「毛細血管拡張」があります。
ただし、これらの外用薬の副作用は、不適切な使い方で起こるもので、医師の指示通りに適切な量と期間で使えば心配ありません。
ステロイドは炎症を鎮める「水」
皮膚の炎症を「火事」に例えると、ステロイドはその「火を消す水」のようなものです。
例えば、炎症が広範囲で強い場合(いわば山火事のような状態)には、強いステロイドを十分な量を使って、火をしっかり鎮める必要があります。
急にやめると再発しやすい理由
症状が強くなったからといって、ステロイドを急にやめてしまうと、炎症がぶり返すことがあります。
これは、見た目がきれいになっても、皮膚の内部ではまだ炎症がくすぶっていて、残っているからです。
治りかけの段階では、ステロイドを塗る回数を1日2回から1回に減らしたり、薬の強さを弱めて徐々に減薬したりすることで、再発しにくくなります。
近年では、ステロイド外用薬だけでなく、非ステロイド系の外用剤や生物学的製剤(注射治療)など、炎症を抑える治療法の選択肢が増えてきています。
症状や体質に合わせて、最適な治療法を医師と相談しながら選ぶことが大切です。
